大谷選手 亜脱臼の説明・処置
「大谷翔平選手、山本由伸選手 ワールドシリーズ優勝おめでとうございます」
こんにちは。
理学療法士学科 教員の太田です。
大谷翔平選手、山本由伸選手 ワールド チャンピオンおめでとうございます。
私の趣味の1つに「野球観戦」があります。
その趣味から、理学療法士の資格を使って、トレーナー活動することもあります。
家族も野球観戦が好きで、ワールドシリーズで山本選手が先発ピッチャーをする時に家族は観戦していました。
そしたら、家族から「大谷選手がケガしたっぽい」と情報が…
「亜脱臼」という情報を知った時に、「亜脱臼とは何?」と質問を受けました。
肩は受け皿(関節窩)と腕のボールのような頭(上腕骨頭)があります。
(引用:ホームページ アリナミン)
本来は、関節窩に骨頭がしっかりはまっていますが、それが少しズレた状態が「亜脱臼」です。完全に外れたら「脱臼」になります。
野球ではヘッドスライディングをすると、脱臼・亜脱臼しやすいと言われています。まさに、大谷選手がケガした場面を見るとヘッドスライディングしていましたね。
整復する時は、自分でするのではなく必ず医師にしてもらってください。
正しい位置に戻してくれるので。
脱臼した人は「痛み」と「不安定感」を感じるので、その後は理学療法をしテーピングで固定したりします。
もし、亜脱臼などがクセになったら次のテーピングをしてみてください。
(前方への脱臼に対するテーピング)
伸び縮みするテーピングを使っています。
- まず肩を前・外側に上げます。そして、腕の真ん中・前にテーピングを貼り後ろに回します。
- そのまま肩にテーピング持っていき、肩の前にテーピングを通します。胸の前に斜めになるように。この時、少しテーピングを引っ張ります。
- 脇腹→背中→肩の方へテーピングを行い、体に1周させます。
- そして、再度肩に持っていき、肩の前に×がつくように持っていきます
- その後、また、体に1周巻き付け
- 最後に、伸びにくいテーピング(白色)で3本。腕→肩→胸の前に貼っていきます
- 最後にもう一度、伸びるテーピングを使って、①~⑤までをしていきます。
※写真は服の上からしていますが。
本来は、肌荒れするかもしれない事を選手に伝えた上で肌に直接貼ります。
もし、他の情報を知りたい人はぜひ、問い合わせ等で教えてください。
その次から試合に出ている大谷選手を見ると痛くないのかな?不安定感などないのかな?と不安になりながら見てしまいます。
ケガの回復を祈りつつ、来年の活躍を楽しみにしています。
出雲医療看護専門学校
理学療法士学科
太田 珠代