吹奏楽部の経験を生かせる仕事
なんと出雲医療看護専門学校には、吹奏楽の知識や経験を生かせる学科があります!!!
え??出雲医療看護専門学校って、医療系の専門学校なんでしょ??
と思った方がほとんどのはず!
その吹奏楽部の経験を生かせる職業は理学療法士学科!!
理学療法士と聞くとスポーツトレーナーやリハビリのイメージがあると思います!
でも実は人工呼吸器を外すような呼吸のリハビリもするそうで、その中で息の大切さやメカニズムを理解している吹奏楽部は大きくアドバンテージがあるというわけです!!
そこで学生時代トロンボーン奏者で理学療法士として長年勤務していた学科長橋村先生と、
大学日本一のマーチングバンドに所属、アメリカで行われるマーチングの世界大会DCI【ドラムコ―・インターナショナル】に挑戦し活躍してきた事務局の長谷川(はせじゅん)の2人で、
吹奏楽ブレスコントロールセミナーを開催!!
トロンボーン奏者 理学療法士学科長
橋村先生
☟橋村先生のインタビュー記事はこちら☟
チューバ奏者 事務局広報 長谷川
中高で吹奏楽部、大学でIPU・環太平洋大学マーチングバンド部へ所属。
大学在学中にマーチングの世界大会であるDCI(ドラムコ―・インターナショナル)に参加するほどの吹奏楽、マーチング好きです☆
第3回となる今回は松江西高等学校吹奏楽部様、出雲西高等学校吹奏楽部様をお招きし、楽しく有意義に実施することができました!
今回はその様子をお届けします!
当日の体験メニュー
・あなたの肺活量をチェック!
・強化トレーニング、ブレストレーニング
・効果測定
肺活量をチェック!
実際に機械を使い、肺活量を図ってみました!
普段ユーフォニアムを演奏している彼ですが、みんなに見られているのか、爆笑してなかなか計測できません笑
【そもそも肺活量とは?】
簡単に言うと思いっきり息を吸って、吐き切ることができる量のことです!
肺の周りにはたくさんの骨や筋肉があり、それらの機能によって肺活量は成り立っているので単に肺活量=肺容量という事ではありません!!!
そんな肺ですが、20歳前後を機に成長が止まるようで、それ以降肺の容量は増えないそうです、、、
今回のセミナーでは肺の容量自体を大きく増やすより、元ある自分の体を上手に使えるようになり肺活量を増やすことに重きを置いてやってみました!!
【肺活量を増やす方法】
① 胸郭の柔軟性を高める
② 胸郭が動きやすい姿勢を作る
③ 呼吸に関わる筋肉を強くする
上:息を吐いたとき
下:息を吸ったとき
呼吸をすると胸郭は大きく動きます。
つまり胸郭を動きやすくしてあげれば、おのずと息も据えるというわけです✨
【演奏するうえで良い姿勢】
胸郭の動きを意識してより良い演奏姿勢を考えてみましょう✨
✖ 〇
✖では背もたれにもたれて背骨が丸まっています。これでは息を吸っても胸郭が開きにくいので良い姿勢とは言えません。
〇では、もたれずに背筋が伸びていて胸郭も広がりやすい良い姿勢です!
楽器演奏に至っても〇の姿勢で行えるのがベストですね!!
【横隔膜の動き】
より良い演奏姿勢について大切なことが横隔膜の動きです!
横隔膜は肺の下にある筋肉のことで、基本的に横隔膜が上下することで私たちは息をすることができています。
強化トレーニング、ブレストレーニング
体験では、横隔膜を中心に肺周りの筋肉を強化したり、ほぐすストレッチを行いました。
みんなで円になって良い演奏姿勢を作る練習をします。
これは腹筋を鍛える種目で、腹筋を鍛えることで勢いよく息を吐いたり、逆にゆっくり安定的に息を吐いたりできるようにする効果が期待されます。
ストローを使って安定的な息の流れを練習します。
そしてまた腹筋です🔥
最初にも言ったように肺活量は肺容量だけではなく、周りの筋肉も大切な要素なんです!!
長谷川も現役時代は楽器の基礎練習の時間と同じくらい体つくり運動に力を入れて行っていました。
なぜ吹奏楽部で筋トレや走り込みが必要なのか当時はわからない時もあったんですが、しっかり意味があったんですね♪
【ブレスエクササイズ】
体験最後には、現役チューバ奏者の長谷川より、実際に部活で使えるブレスエクササイズを伝授しました。
ブレスエクササイズを行う前に大切なことが5つあります。
1・限界まで吸いきる・吐ききること。
2・常に均一に息が吸える・吐くこと。
3・決められた拍数を守ること。
4・吐くとき・吸うときに途切れない。
5・気分が悪くなったらやめること。
この5つを守りつつ実際にチャレンジしてみましょう♪
ブレスエクササイズ①
レベル1から徐々に負荷があがっていきます。
特にレベル5の楽器有りバージョンはかなりきついトレーニングになるので、無理しないようにレベルごとにやっていきましょう!
効果測定
【効果測定の時間】
最後にもう一度肺活量を測定し、無事肺活量がアップしていました!!
まとめ
ブレストレーニングは筋トレと同じで、一定の期間続けておこなわないと成果が出にくいものになります。
大切なのは続ける努力です!
楽器を吹く前の5分でいいので、今回行ったトレーニングを続けれもらえればと思います!
最後に今回ご協力いただきました出雲西高等学校吹奏楽部様、松江西高等学校吹奏楽部様、
誠に有難うございました!!
出雲医療看護専門学校では今後も吹奏楽部さんに向けたお役立ちイベントをご用意していきます。うちの部活にも来てみてほしい!
こんなイベントがったら参加したいなどなどご意見いただければ幸いです!
事務局 長谷川