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【CE学科】臨床工学技士の「残業」ってどんくらい?

こんにちは!臨床工学技士学科教員の糸賀です!

【教員インタビュー】臨床工学技士学科 糸賀先生

今回は臨床工学技士が毎月どのくらい残業をしているのか調査してみたいと思います!

今回使用するデータは公益社団法人 日本臨床工学技士会会誌 No.81 2024 「臨床工学技士の業務実態報告2023」を

参照しようと思います。

こちらのデータは2023年に日本全国の臨床工学技士免許保有者24426名に対して行われた大規模アンケート調査になります。

早速見ていきましょう。

Q.残業時間は月平均どのくらいありますか?

→A.1位 1~10時間/月

  2位 11時間~20時間/月

  3位 21~30時間/月

  4位 0時間/月

とのことでした!

私も病院に勤めていた頃を振り返ってみると、だいたい10時間以上の残業(超過勤務とも言います)をしていました。。。

救急患者の多い季節の変わり目などには残業が30時間を超えることもありましたね(笑)

さて、

残業をすればするほど損か?と言われるとまた話は変わってきます。

一般的な医療職は定時(8:00~17:00など合計8時間程度の労働)と呼ばれる規定時間を毎日働くと

毎月基本給がもらえます。施設によって資格手当、危険手当、家族手当、住宅補助手当、通勤手当などももらえます。

この時間以外で労働をすると残業が発生し、

残業時間に応じて残業手当(超過勤務手当とも言います)が支給されます。

残業代がどれくらいもらえるかは基本給によって変化します。

基本給が高いほど、

1時間当たりの残業代も増えてくるということです。

合計の支給額のイメージがこちら☟

 

イメージ画像で表すと

総支給額=基本給+調整手当+職能手当+残業手当+通勤手当

ということになります。

この総支給額をそのままもらえる!! ということではありません。(´;ω;`)

ここから「控除」と呼ばれるものがあり、私たちの手元に来る前に事前に総支給額から天引きされています。

控除のイメージがこちら☟

控除の内訳として、

控除=社会保険料+税金

ということになります。

つまり、毎月働いて手元に残る(自分の銀行口座に振り込まれる支給額)は

総支給額-控除額ということになります。

例えば、

総支給額:500,000円

控除合計:100,000円

であれば、差引支給額は400,000円となり、銀行口座に400,000円が振り込まれます。

 

結論:残業すればするほど、残業手当が支給される!

   しかし、働きすぎに注意!

近年、医療業界にも働きかた改革が積極的に導入され「身体が耐えられない!」ということはなくなってきたかと思います。

臨床工学技士の働きかたについてはまた別の記事でまとめてみようかと思いますのでお楽しみに!

〈参考文献〉

公益社団法人 日本臨床工学技士会会誌 No.81  2024 「臨床工学技士の業務実態報告2023」

https://ja-ces.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/1_2023%E5%B9%B4%E6%A5%AD%E5%8B%99%E5%AE%9F%E6%85%8B%E5%A0%B1%E5%91%8A.pdf