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眞理子の部屋【第10回】~戴帽式を執り行いました~

【出雲医療看護専門学校副学校長 神田眞理子 先生】

10月17日(土)秋晴れの清々しい中、ラピタウエディングパレスに於いて『令和8年度看護学科14期生戴帽式』を挙行いたしました。

戴帽式とは、看護学生が基礎的学びを終え、臨地実習や専門的な学びへ進む前の節目のセレモニーです。ナースキャップは、1990年代以降、感染対策・安全性・動きやすさなどの観点から看護の在り方を見直す議論が進み、医療現場から2000年前後を境に姿を消しています。本校では、節目としてこのセレモニーは続けられています。いよいよ、これから1年生は本格的な臨地実習が始まります。

式典当日は、多数の保護者の方々、来賓の方々の中、58名の学生は担当教員から一人ひとりナースキャップを戴き、ナイチンゲール像のキャンドルの「灯」から一人ひとりその「灯」をいただき、患者さんを見守る心と看護師としての決意を受け継ぎました。そして厳かな中、全員でナイチンゲール誓詞を宣誓後、ナイチンゲール賛歌を斉唱しました。

 

ナイチンゲール誓詞

われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん。

わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさんことを。

われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。

われはわが力の限りわが任務の標準を高くせんことを努むべし。

わが任務にあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、

わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人に洩らさざるべし。

われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。

 

ナイチンゲール誓詞は、現代では宗教的な誓いとしてではなく、看護職としての技術にあわせ、患者の尊厳を守り、秘密の遵守と害を避けること、そして誠実に学び続けるという倫理的な約束を言葉にしたものです。看護の専門職倫理を確認する象徴的な宣言として受け止められています。看護職が何を大切に働くのかを確かめる倫理の原点といえます。

 

14期生の皆さんは、戴帽式というこの晴れ晴れしい日に、看護師を志される自覚と誇りを深められたことと思います。そして、高い倫理観を持ってこれから始まる臨地実習へ臨んでいただきたいと思います。これまで皆さんを支えてこられたご家族の方々に感謝の気持ちを忘れず、ナイチンゲールの精神を受け継ぎ、患者さん・ご家族に寄り添ったその人らしい看護を提供していっていただきたいと願います。

これからの学びから、全ての人の生きる希望となるような看護師になられることを祈っています。

 

 

【神田眞理子 先生作】