高校野球サポート見学【理学療法士学科】
先日、鳥取県・島根県で第123回秋季中国地区高等学校野球大会が行われました。
本校の教員は、島根県のスポーツ事業に理学療法士として様々な形で関わっており、
今回の大会にもサポートメンバーとして参加しました。
理学療法士が関わる事は、
試合前と試合後のケアや試合中のアクシデントへの対応などが主になります。
高校野球の大会には看護師さんも参加されますので、
連携をとりながらより良いサポートが出来るように準備をしています。
よい機会なので本校の学生も見学で参加することになりました!
皆、スポーツに関連する分野には関心が高く、
希望者を募ったところ多くの学生が申し出てきましたので、
今回は午前と午後の部に分けて実施しました。
こういった場面において、大切なのは競技中や練習中の様子をしっかり見ておくことです。
普段の様子から、
痛い所をかばっていないか
ケガをしやすそうな動きをしていないか
という事を見ておく必要があります。
そうすることで、実際に選手をみる事になった時、
いろいろな視点から現状を捉えることができるのです。
今回来た選手は腰が痛いという訴えでしたが、
動きから腰そのものよりもお尻の筋肉の硬さが原因のように見受けられました。
そこでお尻の筋肉のストレッチを行うと、
やはり硬い・・・。
少し押さえただけで、痛みが出てくる状況でした。
今回は腰部周辺よりも股関節周辺の筋肉のストレッチ指導などを重点に実施。
指導前に比べて、指導後に動きが改善し、痛みも緩和していました。
今後のストレッチやケガ予防のための筋力トレーニングのポイントを指導し、
この選手へのサポートは終了。
この日は他にも数名の選手が来られ、その都度動きの問題点なども話しておきました。
後日、学生からこんな感想文が提出されました。
「今回は高校野球のサポート見学という貴重な体験をすることが出来ました。
高校野球のサポートは高校時代からずっと憧れていたので、
今回、先生が実際にサポートしておられる姿を近くで見ることができて、とても勉強になりました。
また、どこが痛みの原因となっている場所なのか、
それを治すにはどういうアプローチをしないといけないかなど、
きちんと知識を身につけておかないと出来ない事だと実感したので、
自分もこれからしっかり勉強しないといけないと思いました。
今まで何気なく野球を見ていましたが、
先生に言われてピッチャーの動きを一つ一つみていくと
軸がぶれていたりするとボールになったり、打たれるような球になったりしているのが分かりました。
体も、下半身を使っている人、肘やリストを柔らかく使っている人など、色々な発見がありました。
これまでの勉強内容をふまえて野球を見ていくと、本当にいろんな事が考えられて楽しかったです。
今回の見学で理学療法士になったら、こういったスポーツの現場に関わって、
ケガをした人や動きに問題のある人を助けてあげたいという思いが一層強くなりました。」
現場を見る、というのはそこでしか得られない体験が数多く出来ると思います。
これからもこういった活動に、学生さんが参加できるようにしていきたいです。
理学療法士学科
出雲医療看護専門学校ホームページ
https://www.icmn.ac.jp/