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【お餅】正月にこそ気を付けてほしい話【モチモチ】

みなさんこんにちは!

お正月と言えば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

 

事務局員に聞いたところ

「お年玉」「ぜんざい」「お餅」「おせち」

と、地元ならではの答えも含めて、様々な答えが出ました。

 

さて今日は、その中から「お餅」にフォーカスを当てたお話をしたいと思います。

 

1月はお餅による窒息事故が増える時期。

消費者庁からも注意喚起が出ることが多いです。

大きい餅を飲み込もうとする時に発生しやすいのですが、とある窒息事故で72歳女性の気道から摘出されたお餅は5.5cmくらいの大きさがあったそうです。

さて、大きい餅のまま飲み込んではいけないというのは皆さんご存じだと思いますが、実際どのくらいなら大丈夫なんでしょうか?

まず、知っていただきたいのは餅が詰まりやすいのは喉から気管につながる「喉頭」の部分だということ。

その下にある気管は成人で直径約2cmとされており、この気管は吸った空気が肺に行くための大切な通り道です。

つまり、それより大きいものがこの喉頭(こうとう)~気管(きかん)に来ると息が詰まってしまうわけですね。

 

普通であれば気管に食物が行くのは「誤嚥(ごえん)」として咳が出て、お餅を吐き出してくれるのですが、小さい子どもや高齢者はその咳のパワーが小さい場合があり、うまく出せなくなります。また、お餅は粘り気があるため普段より大きいパワーが必要になります。

 

では喉に詰まらないようにするにはどうすべきか?

 

消費者庁では「餅は小さく切っておく」とあり、気管の平均的な太さである直径2cmより小さければ気管に詰まることはそうありません。

ということで、

直径2cm以下のお餅をしっかり噛んで食べるとある程度安全ということになります。

ただし、気管の太さには個人差がありますので、100%安全ということではありません。安全性が上がると思っていただければ幸いです。

ちなみに小児の場合は年齢によって直径1cm前後の事もありますので、年齢に応じてさらに小さくする必要もあります。

 

他にも消費者庁からは

  • 餅を食べる前に、先にお茶や汁物を飲んで喉を潤しておく

  • 餅はよく噛んで、唾液と混ぜ合わせてから飲み込む

という形で餅の粘り気によって喉に引っ掛からないようなアドバイスがされています。

 

小さくし過ぎたらお餅も味気ない…という方もいらっしゃると思いますので、こういったやり方も取り入れてみていただけたらと思います。

 

ぜひ安全なお正月のおもちライフをお楽しみください!