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看護2 新型コロナウイルス感染拡大下での効果的な学内実習に対する実態からの考察 ―学生の視点から―

土井邑留香 高橋遥 内田梓 伊達萌莉 寺戸千夏 三原由衣

出雲医療看護専門学校 看護学科

Keywords: 学内実習 看護

 

 

  1. はじめに

新型コロナウイルス(COVID‐19)感染症の流行に伴い、本校では臨地実習と学内実習を組み合わせて実施している。実習が学内で実施されることによって戸惑いを感じ、意欲的に取り組めない学生も少なくない。しかし現状では、学内実習に関して学生が行った研究でなく、学生視点での効果的な教育・実習への取り組みは明らかにされていない。

本研究では、学内実習の実態を明らかにし、学内実習をより効果的に実施する方法を明らかにする。

2.方法

看護学生3年生21名、2年生25名を対象とし、Google Formsによって回答を得た。

アンケートの回答をMicrosoft Excelにダウンロードし、集計した。自由記述については、コードとして抽出し、カテゴリ化した。

3.結果

目的をもって学内実習に取り組んでいる学生は97.5%であった。実習に対する意欲に関しては、目的をもって実習に取り組んでいる学生の平均点が4.18点/5点、目的を持っていない学生が3.47点/5点だった。また、目的をもって実施した学生のうち、82%の学生が学内実習の学びを生かせたと回答しており、目的を持っていないと回答した学生では学びを生かすことができていなかった。

4.考察

目的をもって実習に取り組んでいる学生は、実習に対する意識が高く、学びの活用ができているという傾向があった。また、学内実習を効果的に実施する方法としてあげられたものは学内実習に対する学生の思いと関連性があった。

5.まとめ

学内実習を効果的に実施するためには、学生が実習に対し主体性をもつこと、学生と教員が思いを共有しともに改善に取り組むことが必要であると示唆された。

本研究の課題として、回収率31%であり、学生全員の思いを反映しているとは言えない。また、回答内容を深く探ることが困難という質問調査の限界もあった。

 

謝辞

本研究を実施するにあたり,調査に協力していただきました看護学生の皆様に心から感謝申し上げます。

 

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