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臨工4 臨床工学技士の認知向上

内田美穂 福間優凪

出雲医療看護専門学校 臨床工学技士学科

Keywords: 臨床工学技士 認知向上

 

 

1. はじめに

出雲医療看護専門学校では臨床工学技士の養成を行っている。しかし、私たち8期生は入学時から8人と少ない。1期生からの入学生を見ても1期生32人、2期生16人、3期生22人、4期生24人、5期生20人、6期生12人、7期生18人、と年々希望者が減少傾向である。そこでなぜ臨床工学技士の希望者が少ないのかに疑問を持ち研究を始めた。

 

2.  臨床工学技士の現状

全国の臨床工学技士の合格者数は2018年2017人2022年2096人と過去と比較しても変化が見られない。さらに本校に来ている求人数は2017年179件2021年229件と増加傾向であり、まだまだ臨床工学技士の求人数は増加し続けている。高校を卒業した18歳人口は年々減少し2016年では120万人であるが2030年には100万人を切って少子化が進んでいる。これからの仕事は選ばれていく必要があると考える。そこで臨床工学技士は病院受診をした際でもなかなか会うことができず、全国人口が46位47位の山陰ということもあり、なかなか身近に臨床工学技士がいないもの現状である。そこで高校の先生や学生も臨床工学技士を知らず選ばれない職種であると考える。

 

3. 方法

A専門学校の臨床工学技士学科34名にインタビュー調査を実施する。①臨床工学技士を知ったきっかけ②いつ進路決定(出雲医療看護専門学校への)をしたのか③なぜ臨床工学技士を目指そうと思ったかの問いから認知度をKJ法によりまとめ、認知向上に向け打開策を検討する。

 

4. 結果

①臨床工学技士を知ったきっかけ

学校説明会

高校説明会や親類の紹介が半数近く占めている。

 

②なぜ臨床工学技士を目指そうと思ったか

医療機器を扱うことがかっこいい

高校で学んだことが活かせるなどが上位を占めている。

 

4. 考察

結果を踏まえ、臨床工学技士の知名度が低く、看護師や理学療法士などといった職業とは違い、関わる機会が少ないため紹介がないとたどり着かないことがわかった。また、目指そうと思った理由から臨床工学技士の大まかな仕事内容や魅力を伝えることによって高校生への臨床工学技士の認知向上を図ることができ、さらに臨床工学技士を目指すきっかけにつながると考える。

 

5. 展望

リーフレットや学生が見ているTikTokなどを利用し、医療機器を用いた臨床工学技士の魅力や勉強内容を取り入れ作成をして、興味を持ってくれる方を増やしていきたい。

 

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